NT企画
2004.7.25 8耐決勝(Part-2) まさかのアクシデントが! 記事リストへ





 水谷も、順調にラップを刻んでいくが、タンクの給油口のボルトが緩み、ガソリンが漏れるトラブルで緊急ピットイン。修理に時間が掛かり、順位を落とすも再スタートした水谷は18秒台で周回していく。

 ストレートでは、マシンのパワー差もあり、抜かれるシーンも多いが、コーナーでは、逆に若手のライダーをパスする事もしばしば見受けられる。

  マシンが速ければ、オレも14秒も出せると言っていた事も、あながち嘘ではない。 しかし、ここは8耐。コンスタントにタイムを刻んでいくのが重要だ。この事は、水谷本人も判っている。

 最後にチェッカーをなんとしても受ける。これが、MIIRとしての最低限の目標であり、必ず遂行しなければならない。

 トラブルはあったものの、自分の枠を走り切った水谷は、松本へとライダー交代を行う。

 松本は、なんとか200周という数字にこだわって走っていた。

 序盤での遅れを取り戻す為に、19〜20秒台で周回を重ねる。予選でのベストタイムに近いラップで走っている。

 しかし、好調な松本に不運が襲う。松本の前を走る車と逆バンクコ−ナ−で接触し、転倒してしまう。

  幸い、松本のダメージはなく、エンジンを再スタートしようとするが、エンジンが掛からず、押し掛けしてもエンジンは息を吹き返さない。松本はチームメンバーの顔が頭に浮かび、マシンを30分かけて、押してピットへ戻ってきた。
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