NT企画

2004.7.25 8耐決勝(Part-3)

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 14時。松本が押してきたマシンは、すぐさまメカニックに渡され修理が始まった。

 マシンのダメージは、外装関連のダメージが主で、修理不可能ではない。とにかくコースにマシンを戻す為に、必死の復旧作業が始まった。
 カウルの中に詰まった砂利を取り除き、壊れた外装パーツを予備のものと交換していく。

 また、各部のダメージを確かめながらチェックし、交換が必要なパーツは、予備の車体から移植していく作業を、メカニックの面々は慎重かつ急いで作業を行う。

 15時15分を過ぎた頃、マシンは息を吹き返し、水谷が満を期してコースイン。各部をチェックするように様子を見ながらの水谷の走行。しかし数周して、カソリンポンプのトラブルで、再度ピットイン。

 それからは、マシンも復活し、順調にタイムを出す事ができる。水谷は飢えた狼のように走った。18秒台から20秒台のペースで追い上げを図って、松本にバトンタッチ。

 松本は、転倒のダメージもなく、コンスタントにラップを刻んでいく。水谷にバトンタッチ。ヘッドライトを点灯させて、65番のマシンがコースを駆け抜けていく。水谷に疲労の様子はない。チェッカーを受けるというプロの執念が走りから伝わってくる。

 そして、松本に最後の交代。もうすぐチェッカー。スタッフの皆が一様に安堵の表情だ。
 そして、カウントダウンと共に、レース終了。チェッカーフラッグが振られる。
 花火の後、8時間を走り終えた各ライダーが自分の仲間のもとに戻ってくる。

 規定周回数をクリアできなかったために、順位はつかないが、3年連続チェッカーを
受ける事ができた。来年の課題も見えた。
 来年こそは、目標の200周を、20位以内を目標に参戦する決意である。
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