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RACE & INFORMATION 2007MFJグランプリ 秋吉選手のテクニカルサポートを行う 記事リストへ
秋吉選手


秋吉選手を見守る水谷
秋吉選手を見守る水谷
決勝前のフリー走行にピットアウトする秋吉選手
決勝前のフリー走行にピットアウトする秋吉選手
グリッドで岡本氏と秋吉選手
グリッドで岡本氏と秋吉選手
加賀山選手も応援に!
加賀山選手も応援に!
ファンの声援に応える秋吉選手
ファンの声援に応える秋吉選手
マシンのチェックと修理を急ぐスタッフ
マシンのチェックと修理を急ぐスタッフ

 10月に開催された、スズキ竜洋コースでのオーナーズクラブミーティングでゲスト参加した水谷と秋吉選手。そのときMFJグランプリの参戦において、色々な面で悩んでいた秋吉選手をMIIRでバックアップしよう!という話が急遽決定。

 メカニカルな面で、岡本満氏のアドバイスをもらいたいと、水谷・岡本をはじめ、チーム運営の裏方部分をMIIRスタッフでカバーするという事で竜洋コースへ急遽、岡本氏も駆付け次週のMFJグランプリを戦う運びとなった。

 MIIRでは06モデルのGSX-R1000を使用。一方WINs SUZUKI R.Tは07モデルのR1000を使用している。岡本は06と07のリアサスの取り回しの相違に最初は苦戦していたが、お得意の計算でセットアップの方向性を指示。今回もヨシムラとのセッティングの方向性と見事に解決してみせた。

 しかしながら、どのタイヤを履いても感触が上手く判らないという秋吉選手のコメントとデータからリアサスペンションの不具合が判明し、予選終了後に急遽オーバーホールを行う事となる。

 決勝前のフリー走行で各部をチェックし、レース1は確認でレース2で結果をというのがチームの決定であった。今回のMFJグランプリは2ヒート制なのでそこで結果をだそうという作戦である。

  望むようなセッティングとは行かなかったが、とりあえずこのセッティングで午前のレース1を戦うという事で決めた。
 いよいよ、レース1がスタート。グリッド上には8耐ペアライダーの加賀山選手も応援に駆付けた。終止和やかなムードで時間が過ぎて行った。

 そして、レーススタート!序盤好位置をキープしていたが、中盤にはマシンの負担が体に重くのしかかりペースを維持出来なくなって行く。
 しかし9周を終え1コーナー進入で突如マシンの電気系統が死んでしまった。惰性でマシンをグラベルに移動しリタイアとなってしまった。

 秋吉選手のコメントは、「とにかくマシンが重くて思うように走れない。」また、突然電装系が死んでしまった。と言う事だった。とにかく、午後のレース2に向けて、電装系のチェックをメカニックが行い、岡本氏は再度各部チェックを行い、計算をはじめホイールベースを短くする作戦を実行。しかしチェ−ン引きを最短にするとタイヤがスインングアームと干渉する。急いでスイングアームを加工しその間、電装系のチェックも済み、ギリギリでコースインする事ができた。

 コースを1周した感覚は、かなりマシンの動きが改善されたと、秋吉選手は岡本氏に伝え、レース2はいける!と期待がスタッフに膨らんだ。

 そしてサイティングラップを行い、マシンがグリッドに再び整列。しかし、秋吉選手のマシンはエンジンがまたもやストール。何度も再始動試みるもエンジンに火が入る事はなく、この時点でリタイアとなってしまう。

 岡本氏のコメントは、新型のサスペンションセッティングは、事前テストから参加させてもらえれば、もっと色々試して乗り易い車が出来たのではと残念がっていた。
 秋吉選手は、「レース2のサスセッティングがかなり良いフィーリングだったので、いけると思った矢先のエンジンストールで残念。しかし、水谷さんや岡本さんらとレ−ス出来て楽しかった。」とコメントしていた。

 秋吉選手にとっては残念な結果となったが、レ−ス中、惨事となる可能性があっただけに無事故でレースを終える事ができて良かったと思う。全日本のレースを沸かせ、motoGPではワイルドカードでの出場ながらずば抜けた速さを見せつけた秋吉選手。今年の全日本は不運続きだったが、来年の秋吉選手の活動にエールを送りたい。
 


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