2003年8月3日、鈴鹿8時間耐久レース本番当日を迎えた。
今年も昨年同様、TEAM MIIR(エムツーアール)は、水谷 勝氏・松本 吉弘氏ペアでの出場である。セッケン65、マシンはスズキ GSX-R1000(JSBクラス)での参戦である。
前日の走行中に、松本氏が転倒との事で、松本氏は手の甲を骨折しているとの事。昨年は、水谷氏が、鎖骨を骨折し、レースを走り切った。
また、昨年同様、8耐前夜祭のパレード走行で、身障者とタンデムし、サーキットランも行なっている。この2人、まさにプロの鏡である。手の甲は、かなり腫れている。握力も少ないらしい。無事8時間走り切って欲しいと願わざるにはいられない。
走行練習で、水谷氏がステムまわりの不調をメカニックに指示。それに応えメカニックが調整し、マシンの最終的な仕上げがなされていく。
本番ギリギリまで、マシンの最終チェックが行なわれる。8耐は、毎年壮絶なドラマが生まれる。何が起きても不思議ではない。だから走る前はできる限りの整備・点検を行なう。そんなピットクルーの緊張が伝わってくる。
そして スタート開始時刻が確実に近付いてくる。松本氏は果たして、あの腫れた手で走り切ることができるのだろうか?
そして、いよいよスタートである。第1ライダーの水谷氏が、コースインする。そしてライダー紹介が始り、ル・マン式スタートでレース開始である。
今年のTEAM MIIRの目標は200周の走行、そして完走である。8耐の完走は、トップチームでも難しい。昨年同様、ベテランの安定した走りで無事完走を果たす事が目標。転倒・マシントラブルがないよう、皆祈るしかない。
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